TRAVELWITHMOVINGニューヨーク編D 建物・街並みpart1
  • タイムズスクエア付近

    地下鉄を利用してニューヨーク観光を楽しむ人には欠かせない場所だろう。タイムズスクエアは42丁目駅付近にある。42丁目駅は地下鉄1,2,3,7、N,Q,R,S各線の交差するニューヨークの地下鉄の心臓部である。なので交通の便の良さから活動の拠点をこの付近にする観光客は多い。ここを拠点にしておけばたいがいの場所にいける。なんだかニューヨークというとものすごい大都市だから交通網もすごい複雑と思いきや案外シンプル。ただ日本とは違った意味で複雑なところはあるが。

    ところで電車・地下鉄に関して言うと何か国かの地下鉄なり電車に乗って感じたことは日本の電車賃はとにかく高い。これはどうにかならないだろうか。ニューヨークの地下鉄の運賃はどこにいっても2.5ドル、一週間乗り放題の一週間パスだと30ドル。かなりお得だ。これくらい安いとお金ないけどいろいろ見て回ろうかなという気になる。結果として観光地やその付近でなんやかんやでお金を落とし地元の飲食店なりお土産屋はもうかるわけだ。せっかく日本にはたくさんの観光資源があるわけだからここは海外の観光客にいろいろまわってもらえるように電車運賃を著しく安くするか一律にすべきだろう。一週間パスの導入も考えた方がいいと思う。それによる電車会社の損失分は税金で補助すればいいと思う。そのお金は地方と国の二重行政を減らしたりすでにインフラの整備された都市部に使う公共事業費の何割かを割いて作ればいいと思うのだがどうだろう。

    タイムズスクエア付近には劇場が多い。一般にブロードウェイはこのへんの劇場のことをいう。ちなみに僕はマジェスティック劇場でオペラ座の怪人を見た。正直あまりミュージカルが好きではない僕でも役者の演技と歌の上手さと劇場ならではの迫力に圧倒され最後には不覚にも泣いてしまった。個人的にレオンのような不器用な男の純粋な愛という話に弱いというのもあるが。再度行く機会があったらオフブロードウェイもふくめて劇場鑑賞したいものだ

    とにかくこのへんは上記のように交通の要所にあたる場所なので人が多くいろんな人種や民族を見ることが出来る。ニューヨークが世界有数の国際都市と言われるゆえんは国連本部等の国際的な組織の本部が多くあるとか人口が多いというより世界中から移民や観光やビジネスでいろんな人が来て、そこでジャズに象徴される融合文化やあらたな思想が花咲く土壌があることだと思う。例えばニューヨークの地下鉄の構内に行けばよく上質なアフリカンミュージックやキューバミュージックを演奏している人がいる。ワールドミュージックが市民にとって身近な存在なのだ。そんな世界市民的・無国籍的な空気感が都市に新たなダイナミズムを与え次の世界的潮流を生み出すのだ。そういう意味ではアジアで言えば東京も大阪も上海も国際都市ではないと思う。むしろバンコクの方が国際都市といえそうだ。でもだからといって日本の都市も国際都市になるべきだとは思わない。都市の空気感や都市文化は市民一人一人の意識によって生まれるのだからその形はいろいろあるのが普通だしそれでいいと思う。ただ自分たちの都市文化はあくまで多くあるうちの一つであるにすぎないと認識する必要はあると思う。自分たちが絶対だと傲慢になったり、自分たちは世界で一番劣っていると卑屈になることが一番まずいのだ。そんな意識だと物事のあるがままをとらえられなくなってしまう。孫子じゃなけど相手を知ろうとせず内に籠るその意識が日本を国際音痴にし、国際交渉下手にしてしまうのだ。そしてその無知が相手をステレオタイプでしか見ることのできないようにしひいては差別や偏見を生み出し新たな悲劇を生み出すのだ。僕たちはそのことを十分認識しなければならない。

    あと夜のタイムズスクエアのネオンは煌びやかで洗練された華やかさがあるので一度自分の目で確認することをお勧めする。そして印象的だったのはタイムズスクエア前でフットサルのエキシビジョンマッチが行われていたこと。たくさんの人だかりができていた。ニューヨークにもそれだけサッカーに関心のある人が増えているのか、それとも今ニューヨークにラテン系の人が多く住んでいることを反映しているということなのだろうか。

  • チェルシー

    続いてチェルシー。

    まずチェルシーホテルに行った。1883年に建設され、かつてアンディーウォーホール等のポップアーティストやウィリアムバロウズやジャックケルアックといったビートジェネレーションの作家、ボブディランやジャニスジョップリン、ジミヘン等のロックのレジェンド達が利用したことで有名なホテルである。セックスピストルズのシドヴィシャスが恋人のナンシーを刺殺したいわくつきの場所でもありアーティストにとっての聖地といえる。またこのホテルはレオンの前半のマチルダの一家とレオンが住んでいるマンションのロケ地としても使われた。この映画の ゲイリーオールドマンまじでやばかったな〜。
    そんな何度も見てゲイリーオールドマンの物まねをして周りからイタイ奴と思われるくらいレオンファンで昔からのロックファンの僕としては宿泊したいホテルであった。でも今どこかの資本に買収され高級ホテルかマンションに改装されている最中らしい。そういうこともありチェルシーホテルに泊まることができなかった。とても残念だ。できることなら残し続けてほしかったけどなあ。

    次に何軒かのギャラリーを回った。今やチェルシーは世界有数のギャラリー街であり400くらいのギャラリーがひしめき合っているらしい。僕はニューヨーク旅行中、チェルシーハイラインホテルという次に述べるハイライン付近にある一泊5000円くらいのhostelに留まったのだが確かにこの辺は相当数のギャラリーがあった。現代アートに造詣がある、興味がある人にとってはたまらない場所であることは間違いないと思う。

    次にハイラインという空中庭園を歩いた。なんでもここは廃線になった貨物専用の高架鉄道だったらしい。いまやニューヨークを代表する観光スポットらしいのだが個人的にはあまり感化はされなかった。ただいつか述べるセントラルパークにしてもそうだけどニューヨーク市や市民は住環境をとても大切にしていると思う。市はその市民のためにある。ゆえに市は経済的な費用対効果にとらわれすぎることなく市民が快適に暮らせるような政策をとるべきと思うので、この点については僕はニューヨーク市を評価する。多分日本の大都市だとこのような廃線の場所や巨大な跡地は再開発地域に指定され、企業の利益が優先されてしまうだろうと思う。誰のための街なのかもう一度僕たち日本人は考え直す時期に来ているのかもしれない。

    最後にチェルシー歴史保存地区を歩いた。ヨーロッパ風建物が残るレトロな感じの佇まいだった。まあチェルシー全体がレトロさを残している感じなので特に感化されることもなかった。

    TRAVELWITHMOVINGニューヨーク編E TRAVELWITHMOVINGニューヨーク編Cに戻る
    inserted by FC2 system